ジョゼップ・グアルディオラ(Josep GUARDIOLA)
フルネーム ジョゼップ・グアルディオラ・サーラ
国籍 スペイン  
出身地 サントペドル
生年月日 1971・1・18
    
   
   
   
   
   
   
   
   
   
経歴 2007~08 バルセロナB
2008~12 バルセロナ
2013~16 バイエルン(ドイツ)
2016~   マンチェスター・シティ(イングランド)
獲得タイトル 08/09~10/11リーガ・エスパニョーラ
08/09,11/12コパ・デル・レイ
08/09,10/11UEFAチャンピオンズ・リーグ
09,11,13FIFAクラブワールドカップ
13/14~15/16ブンデスリーガ
13/14,15/16DFBカップ
17/18,18/19プレミアリーグ
17/18,18/19イングランドリーグ・カップ
17/18プレミアリーグ最優秀監督(LMA)
17/18,18/19プレミアリーグ最優秀監督(リーグ選定)
17/18FAカップ
現役時代は司令塔として活躍し、クライフ監督の「ドリームチーム」で栄華を極めました。代表ではケガもありましたが、地元のバルセロナ五輪で金メダルを獲りました。

バルセロナに息づく、個々の技術と選手間の阿吽の呼吸に基づいた圧倒的なポゼッションに加え、失ったボールを素早く取り返すプレッシングにより常に敵陣内で主導権を握ります。
選手の能力を見極めての大胆なコンバートや柔軟なシステム変更など戦術家である一方、現役そのままのリーダーシップで規律に厳しく、モチベーターとしてもクラブ、サポーター、マスコミへの訴求力にも特筆すべきものがあります。

2007年に指導者としてバルセロナに復帰します。Bチームを3部から2部に昇格させた後、2008年6月17日、カタルーニャ出身者としてクラブ15人目となるトップの監督となります。チームの和を乱す言動が目立ったロナウヂーニョやデコを躊躇なく放出して弛緩した空気を引き締めます。放出候補にはエトーも入っていましたが残留、彼を含む全選手に献身を求め、前線からのプレッシングとボールポゼッションによるクラブの王道を踏襲するサッカーを展開します。
フレブこそ不本意な出来でしたが、D・アウヴェスとS・ケイタが期待に応えます。2年目のアンリも本領を発揮し、メッシ、エトーとの3トップは世界最高の破壊力を見せつけます。国内リーグではアウェーのクラシコで6ゴールを挙げるなど2冠を達成。チャンピオンズ・リーグでは準決勝1stレグでチェルシーに封じられ、2ndレグでも先制を許し、アビダルの一発退場で数的不利になります。しかし終了間際にイニエスタがこの試合唯一の枠内シュートとなるアウェーゴールを決め、この窮地を乗り越えました。決勝はマルケス、アビダル、D・アウヴェスと守備陣が不在でしたが、エトーとメッシがゴールを決めて連覇を狙うマンチェスター・Uを退けます。就任1年目にしてスペイン史上初の3冠を成し遂げ、史上6人目の選手と監督両方でビッグイヤーを掲げた存在になりました。
09/10シーズンはインテルとの間でエトーとイブラをトレードします。彼は開幕から5試合連続ゴールを決めるなどシーズン16ゴールを挙げたものの、コンディション不良もあってチームの戦術にフィットしきれませんでした。チームは宿敵R・マドリーとの激しいデッドヒートを制し連覇しました(直接対決は2勝)。チャンピオンズ・リーグでは準々決勝アーセナル戦2ndレグでメッシが4ゴールを挙げます。インテルとの準決勝ではホームの1stレグこそ制しますが、2ndレグで逆転負けを喫しました。翌シーズンはイブラ、マルケス、アンリ、T・ヤヤを放出し、ビジャやマスチェラーノ、ユーティリティー性のあるアドリアーノを獲ります。メッシをCFからやや下がり目の位置に配置する独自の布陣を採用、モウリーニョ監督率いるR・マドリーとのクラシコはシーズン終盤に4連戦がありましたが、1勝2分1敗の成績を収めます。特にチャンピオンズ・リーグの準決勝1stレグでは相手DFペペの退場による数的有利になり、メッシが2ゴールを決めて敵地のサポーターを沈黙させました。決勝でもメッシ、ビジャ、ペドロと3トップがそろってゴールを挙げ、2度目の戴冠となりました。
11/12シーズンはA・サンチェスに加え、セスクの獲得に成功。さらにカンテラで鍛えたティアゴ・Aをトップに引き上げます。リーグでは11連勝しますが、ホームのクラシコで敗れます。チャンピオンズ・リーグもチェルシーに準決勝で敗れて連覇の夢が潰え、退任しました。
ニューヨークで充電した後13/14シーズンにバイエルンに就任します。ティアゴを古巣から呼び寄せ、ゲッツェをドルトムントから引き抜きます。マスターしたばかりのドイツ語を駆使してバルサさながらのポゼッションを軸とした戦術を浸透させ、SBラームの中盤へのコンバートや3バック採用と理想を具現化、リーグ戦19連勝やブンデス最速となる27節でのリーグ優勝を果たし、さらにカップ戦を制しました。チャンピオンズ・リーグでは準決勝でR・マドリーに屈しました。
14/15シーズンはクロースと入れ替わる形でR・マドリーからX・アロンソを、ドルトムントで得点王に輝いたレヴァンドフスキを獲得。前半戦を無敗で過ごしますが、休暇明けのヴォルフスブルク戦で4失点します。チャンピオンズ・リーグでもポルトとの準々決勝1stレグで1-3と完敗、2ndレグで取り返します。しかし準決勝の古巣バルサ戦ではメッシとネイマールの引き立て役に終わりました。国内リーグこそ3連覇しますが、ロッベン、リベリ、アラバなどレギュラーにケガ人が続出し、自身と考えが合わなかった医療チームを追放するなど後味の悪い結果となりました。
15/16シーズンはケガの多いリベリやロッベンの負担軽減を目的としてD・コスタ、レンタルでコマンを獲得。この両者に加え、シュヴァインシュタイガーの穴埋めとして獲得したビダルと補強が当たりチームが機能、レヴァンドフスキやT・ミュラーがゴールを量産し、国内2冠を達成しました。チャンピオンズ・リーグではベスト4の壁を破れないまま、契約を終えました。
16/17シーズンにマンチェスター・Cに就任。6連勝と開幕ダッシュに成功し、L・サネ、ギュンドアン、冬のG・ジェズスと攻撃の補強は成功します。しかし優勝したチェルシーに連敗するなど正GKハートを放出してまで獲得したブラーボが誤算で、無冠に終わりました。
しかし2年目はリーグ最多16アシストのデ・ブルイネ、15アシストのサネ、11アシストのシルバに加え、18ゴール11アシストと爆発するスターリング、アグエロ、G・ジェズスを中心とする攻撃で3節から18連勝するなど圧倒的な強さを見せ、勝利数(32)、勝ち点(100)、総得点(106)のリーグ最多記録を更新して優勝しました。チャンピオンズ・リーグでは準々決勝まで進んでリヴァプールと対戦しますが、2試合合計1-5と大差で敗れました。
3年目はデ・ブルイネをケガで失うものの、B・シウヴァのインサイドハーフ起用が当たります。21ゴールのアグエロに加えスターリングが自己最多の17ゴールを挙げ、リヴァプールとの勝ち点1差で連覇し、2つの国内カップと合わせてイングランド史上初の国内3冠を達成しました。チャンピオンズ・リーグでは準々決勝でトッテナムに敗れました。

2015年12月24日:新規アップ 2019年6月8日更新

08/09バルセロナ(スペイン初の3冠)
  エトー  
アンリ メッシ
イニエスタ シャビ
  トゥーレ・Y  
アビダル D・アウヴェス
ピケ マルケス
  V・バルデス  

10/11バルセロナ(国内リーグ、CL優勝)
  メッシ  
ビジャ ペドロ
イニエスタ シャビ
  ブスケ  
アビダル D・アウヴェス
プジョール ピケ
  V・バルデス  

13/14バイエルン(国内2冠)
 マンジュキッチ 
 T・ミュラー 
ゲッツェ(リベリ)ロッベン
クロースラーム
アラバラフィーニャ
ダンチJ・ボアテング
 ノイアー 

15/16バイエルン(国内2冠)
 レヴァンドフスキ 
D・コスタコマン
ティアゴT・ミュラー
 ビダル 
アラバラーム
J・ボアテングJ・マルティネス
 ノイアー 

17/18マンチェスター・C(国内2冠)
 アグエロ 
L・サネスターリング
シルバデ・ブルイネ
 フェルナンジーニョ 
デルフウォーカー
オタメンディコンパニ
 エデルソン 

18/19マンチェスター・C(史上初の国内3冠)
 アグエロ 
サネスターリング
シルバB・シウヴァ
 フェルナンジーニョ 
ジンチェンコウォーカー
ラポルトストーンズ
 エデルソン